1.　ゲノスキャン・テーラーメイドサービスに関連する、倫理的な諸問題について遵守すべき事項を明らかにし、適切な対応をはかると共に、医療に携わる者としての自覚を高め、医療、公衆衛生の向上に資する目的で、ここに「ゲノスキャン・テーラーメイドサービス倫理宣言」を定める。
　
2.　個人情報の秘匿が要求される、ゲノスキャン・テーラーメイドサービスによるヒト遺伝子検査は、利用者の個人名、住所など個人を特定できる情報は問わず、英数字による利用者番号・年齢・性別と、利用者本人確認のための指紋のみ使用し、完全な匿名化とする。
　
3.　検査結果の報告とカウンセリングは、利用者番号と指紋が一致する利用者本人にのみ、対面で実施することで、遺伝子情報の完全な保護とする。
　
4.　ゲノスキャン・テーラーメイドサービス実施にあたっては、検査実施前に、利用希望者に「検査の目的、方法、精度、限界、結果の開示方法」などを、口頭と文章で説明し、それを承諾した、利用者本人の依頼にもとづき実施する。
　
5.　検査のため受託した検体は、依頼されたCYP遺伝子多型検査のみ行い、他の用途への転用・分与はせず、また 検査済み検体は 定められた保管期間後（or　検査後、即） 廃棄する。
　
6.　検査・カウンセリングを行う者は、その実施に 必要なかつ十分な 医科学的知識および検査技術を持ち、常に新たな知識、技術の習得等の研鑚に努め、その質の確保をはかる。
　
などなどと、長々と書き続けるの....。 　
付則.　完全匿名化された検査結果データを、医療の発展に資するために、本邦の CYP遺伝子多型の出現頻度として研究・公表することがある。これは「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」（策定：文部科学省・厚生労働省・経済産業省）に則って、麻布大学倫理委員会に申請し審査を受け承認されたものである。
2008.9.15