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薬の場合  薬の代謝酵素CYP
 
お酒が「飲める人」「飲めない人」を説明しました。
それでは、薬の場合は、どうなっているのでしょうか。
 
薬のゆくえ
 薬に限らず、口に入れた食べ物や飲み物は、おもに胃や腸で分解され、腸から吸収されて血液に取り込まれます。そして肝臓という臓器に運ばれ、さまざまな加工(代謝)を受け、再び血液にのってからだに広まります(分布)。からだに広まった 薬の一部が、目標の臓器に達し 結合すると、薬としての作用をあらわします。そして、時間がたつと、再び肝臓などで代謝をうけ、不要物として、尿や便とともに排泄されます。
 
 このように薬は、吸収、分布、結合、代謝、排泄の 各過程を経て はたらいています。しかし この各過程には個人差があります。したがって、薬を有効的に使うためには、この過程の個人差を知ることが、重要となります。
 
薬の代謝を担う酵素CYP
 薬の多くは 肝臓で加工(代謝)を受けます。その加工の役割を果たす代表に、シトクロームP450(CYP)と呼ばれる代謝酵素群があります。
 1990年台前半より、このCYPに関する研究がすすみ、現在 ヒトでは約60種類のCYPが知られ、なかでも、特に CYP3A4、CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1 などといった酵素が、現在 医療で使われている 多くの薬の代謝・分解などに関係していること、さらに 人によって、これらのCYPが多かったり、少なかったりと、個人差があること、また薬自体が CYPの作用自体に影響を与えていることなどが わかってきました。
 

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