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CYPの特徴を見る前に、必ず「遺伝子多型 総説・注意点」を一読下さい。
CYP1A2の特徴
 CYP1A2は、全CYP中の10〜15%を占め、主に肺そして肝臓に存在します。喫煙や炭火焼の食品などの摂取で、誘導を受けやすい(増えやすい)といった特徴があります。
 遺伝子多型としては、通常型の *1A、低活性型の *1C、そして誘導を受けやすい型の *1F遺伝子などが知られ、本邦では、活性が低い体質(*1C/*1C)の方が 推定約4〜5%、誘導を受けやすい体質(*1F/*1F)の方が 推定約35〜40%存在すると思われます。
 
CYP1A2で代謝される おもな薬
 向精神薬  アミトリプチリン (トリプタノール)
       イミプラミン (トフラニール)
       クロミプラミン (アナフラニール)
       ミアンセリン (テトラミド)
       オランザピン (ジプレキサ)
 循環器用剤 メキシレチン (メキシチール)
       プロプラノール (インデラル)
 呼吸器用剤 テオフィリン (テオドール、テオロング)
 その他   カフェイン
 
CYP1A2の働きを阻害する おもな薬
 抗菌薬   エノキサシン (フルマーク)
       ピペミド酸 (ドルコール)
       ノルフロキサシン (バクシダール)
       シプロフロキサシン (シプロキサン)
 向精神薬  フルボキサミン (デプロメール、ルボックス)
 *その他 上記CYP1A2で代謝される薬同士を飲めば、
  互いに競走しあうため、一方が阻害的に作用する事があります。
 
CYP1A2を誘導する おもな薬
 消化器用剤 オメプラゾール (オメプラゾン)
       シメチジン (タガメット)
 その他   喫煙
       炭火焼き食品
 
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